タイピングにおすすめのキーボードの選び方
はじめに
みなさんはどんなキーボードを使われてますか?
学校や会社で備え付けられたキーボードを使用していたり、ノートパソコンを使っていてキーボードを別途用意していない方も少なくないのではないでしょうか。
タイピングをするという目的においては、どのキーボードでも同じように達成でき、特別な違いはありません。しかし、目的を「より快適に, より早く, より心地よく タイピングをする」とした場合、途端にキーボードを種類に選択肢が増えるんです!その広がった選択肢を詳細に紹介したく、このような記事を作成しました。
是非、タイピング沼にハマり始めた中級者の方から、スコア向上に伸び悩んでいる上級者の方まで、最後までこの記事を読んで頂けると幸いです。
キーボードを選ぶ基準って?
キーボードを比較する際に、以下のような項目が強みや違いとして挙がることが多いです。
比較をする前にどんなものがあるかおさらいしておきましょう!
- タイピング感覚
キーボードのタイピング感覚は、キースイッチと呼ばれるキーの反応機構によって決まり、打鍵感やキータッチの感触が大きな違いを生みます。メンブレン式、メカニカル式、静電容量無接点式など、さまざまなキースイッチが存在します。それぞれのキースイッチには、独自の打鍵感やキータッチの感触があります。 - キーボードの配列
意外と知られていないですが、キーボードの配列は色々な種類があるんです。日本で最も一般転機なQWERTY配列以外にも、地域や用途に応じた配列が活用されているシーンは多々あるため、好みの配列を探すのも楽しいかもしれないですね! - 耐久性
キーボードの耐久性は、主にキースイッチの寿命に左右されます。後程説明はしますが一般的に、メカニカルキーボードのキースイッチは、平均1000万回以上のクリック数に耐えることができます。一方、メンブレンキーボードやスカISSOキーボードのキースイッチは、約100万回程度のクリック数が故障までの目安となります。
すごい膨大な数字に見えますが、仕事でハードにキーボードを使っているサラリーマンは1日平均2万回以上 キーボードをタイプすると言われてます。それを踏まえると長期的に使うことを考えて、耐久性が高いキーボードも選択肢に入ってきますよね! - キーボードの大きさ
一般的なフルサイズのキーボードは、テンキーを含めて104キーからなります。これは、数字や記号を入力する場合に便利なテンキーが付いているため、ビジネス用途や長時間のタイピングに向いています。
あまりビジネス用途で使用しない方や, 机の上があまり広くない方にはコンパクトなキーボードが良いでしょう。テンキーを省略して、キーボード全体がコンパクトになったテンキーレスのキーボードを選ぶことをおすすめします!
各種キーボードの「違い」と「おすすめ」
キーボードにも代表的なキーボードがあり、主には採用しているキースイッチによって区分わけされています。その中でも用途別におすすめのキーボードを紹介しましたので、一歩踏み出したい方の参考になれば幸いです。
安価で使いやすい
コストを安く抑えたキーボードをお探しの場合には「メンブレンキーボード」が挙げられます。
メンブレンキーボードは、キーを押すときに薄いプラスチックのシート(メンブレン)を押し下げることで、信号を発生させる方式のキーボードです。シートは2つの層からなり、その間に薄い空気層があります。比較的精密な構造ではないため、低価格なものが多いのが特徴です。静音性が高く、キータッチが軽いため、オフィスでの軽作業などに向いている傾向にありますね!ただし、キーを押すときの反応が優れていないケースが多いため、タイプ時の正確性低下や耐久性で劣るとされています。
おすすめのメンブレンキーボード
【ロジクール】ワイヤレスキーボード K295GP
マウスやキーボードメーカーの代表格として挙げられるロジクールの人気シリーズであるKシリーズのキーボードになります。
この価格で素材にはアルミニウムボディを採用しており、なによりワイヤレスキーボードという点が最大の魅力ですね!キーストロークはわずか1.5mmと浅く、軽いタッチが可能で、音の大きさも抑えられているため、オフィスワークに向いているモデルとなります。
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【エレコム】 有線キーボード TK-FFCM01BK
オフィス向けキーボードの中でも非常に値段安く、キーストロークも1.9mmと浅い設計になっているため、万人受けするモデルになります。
完全な防水機能ないものの、本体裏面の水抜き穴からすぐに液体を排出できる排水機能が付いているため、誤って水などの液体をキーボード上にこぼしても安心な商品です。コストパフォーマンスに優れたメンブレンキーボードをお探しの方におすすめしたいですね!
エレコム キーボード 有線 メンブレン ブラック TK-FFCM01BK
反応速度を重視したい
いつもより もう一段階タイピングスコアを上げたい方には「メカニカルキーボード」をお勧めします。
メカニカルキーボードは従来のキーボードに比べ、キーストロークやキーの反応速度が速いうえに、耐久性も高く、一部のキーが故障してもスイッチの交換ができるため、安定してハイパフォーマンスを出すことができるのが特徴です。反応速度を重要視する競技タイピング選手やプロゲーマーに採用されることが多いキーボードの一つですね!しかしデメリットとして、メンブレンキーボードに比べ、比較的値段が高いのと静音性に欠けるため、用途に合わせて検討してみてください!
おすすめのメカニカルキーボード
【FILCO】Majestouch3 BLACK テンキーレス
オフィスワーク用として上位なスペックも持ち合わせたMajestouchシリーズの最新モデルで、テンキーレスに対応しているため、作業場が狭い方でも導入しやすいメカニカルキーボードになります。
この価格帯でNキーロールオーバー(同時押し機能)を備えており、同時に多数のキーを押下しても反応してくれるため、高速タイピング時の反応漏れがないのは大きな強みと言えます。また、通常表面に表記されるキー印字がキー側面にあるため、見た目がスタイリッシュに見えるのも人気な理由かもしれないですね!
【SteelSeries】Apex Pro TKL
米国のゲーミングデバイスより発売されているゲーミング向けのメカニカルキーボードになります。
このキーボードには、キーごとにアクチュエーションポイント(キーを押し込んだ時に反応する深さ)を自由に設定できるという唯一無二の特徴があります。設定可能な幅は0.4~3.6mmと自由度が高く、反応速度を突き詰めるのには最も向いている商品と言えます。指を置いただけで反応するような0.4mmという強みは、プロゲーマーや競技タイピング選手にとって大きなアドバンテージになりえるでしょう。高性能ゆえに値段も高いですが、十分なリターンが得られる商品という印象です!
SteelSeries ゲーミングキーボード テンキーレス 有線 日本語配列 OmniPointスイッチ 有機ELディスプレイ搭載 Apex Pro TKL JP 64737
打鍵感が気持ち良く疲れにくい
普段から長時間キーボードを触る習慣の方には「静電容量無接点方式キーボード」が最も違いを感じられると思います。最大の特徴として、キーを押し切った時に発生する静電気を検知することでキータイプを判定しており、キースイッチという概念がないため、耐久性が非常に高い点が挙げられます。そのため押し心地もとてもスムーズで疲れにくいとされています。長時間タイピングをするようなライターやプログラマーに好まれるキーボードとなります!耐久性がとても高い代わりに、値段が高く本体重量も比較的重いため、仕事のなかでタイピングをする時間が長い方におすすめのキーボードです。
おすすめの静電容量無接点方式キーボード
【PFU】HHKB Professional HYBRID Type-S
有線とBluetooth接続の両方に対応したハイブリッドモデルで、使用環境を選ばない人気モデルになります。
静電容量無接点方式のメリットである耐久性の高さに伴い、キーキャップもPBT素材が使用されており、摩耗に強く劣化が強いものになっています。
さすがプロ仕様と言わざるを得ない値段ですが、ライターやエンジニアのようなクリエーター職に根強い人気のある商品のため、仕事効率アップに苦悩している人にこそ導入も検討してほしい商品です!
PFU キーボード HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨
普段使いに最適!? 特殊機能を備えたキーボード
文字入力以外の特殊な機能があるものがあります。
以下に特殊機能をまとめましたので「こんな機能欲しかった!」というものがあれば探す際の基準に入れてみてください!
- マクロ機能
マクロとは、あらかじめ指定された複数の操作を一度に実行する機能です。たとえば、複数のキーを同時に押して特定の文字列を入力する、あるいはアプリケーションを起動して特定の処理を行う、といったことができます。マクロ機能を使えば、同じ作業を何度も繰り返す場合や、長文を入力する場合に便利です。 - ワンタッチ機能
あらかじめ指定された機能を一つのキーで実行することができる機能です。たとえば、よく使うアプリをワンボタンで起動したり、音量調整やブラウザーの戻るボタンなどの頻出操作を指定キーで実行することができます。ワンタッチ機能を使えば、日常でのちょっとした時短や、作業の効率UPに繋がります。 - ゲーミングキーパッド
ここではゲームプレイに特化した小型のキーボードを指します。一般的なキーボードよりもキーの配置が違い、操作性がよくなっています。また、ゲームプレイに必要なキーを集中的に配置することで、プレイ中の操作がよりスムーズになるように設計されています。 - タッチパッド機能
キーボードにタッチパッドがついている機能を指します。マウスがなくても、タッチパッドでカーソルを操作することができ、キーボードと一体化しているため、外出先や作業スペースが狭い場合に重宝する機能ですね!
特殊機能を備えたキーボードのおすすめ
このモデルはワイヤレスな上に、タッチパッドまで備えたコストパフォーマンスの優れたキーボードになります。
作業スペースが狭く、マウスを置くようなスペースがない方にうってつけな商品だと思います。採用されているキースイッチは特段優れているものではないものの、普段使いでの便利さは群を抜いている印象ですね!
【Ewin】 Bluetoothキーボード タッチパッド/テンキー付き
今の実力をチェック!実際にタイピングしてみよう
キーボードの打ち心地と精度を確認するなら、短い文章をなるべく早くタイピングするよう挑戦するのがおすすめです。
以下の問題をプレイして現状の実力を測ってみましょう!
【クリア基準:700点以上】
※以下リンクよりプレイ画面に遷移できます。
腕試しAnkey 中級
【番外編】意外と知られてない!? QWERTY配列以外のキーボードを使うメリット
キーボードの配列とは、キーボードのキーの配置のことを指します。一般的には、QWERTY配列が広く使われていますが、他にもColemak配列やDvorak配列、一部言語圏に特化したAZERTY配列やQWERTZ配列など、複数存在します。その中でも最も普及率の高いQWERTY配列と、その他の配列を比較しながらメリットやデメリットについてを説明していきます。
そもそも「QWERTY配列以外のキーボードって知ってる?」と聞かれて、正直言うと、あまり知らない人が多いのではないでしょうか。でも実は、QWERTY配列以外をマスターすることで得られる意外なメリットもあるんです!
- タイピング速度の向上
QWERTY配列よりも打鍵が効率的になることです。QWERTY配列は、かつてのタイプライターの制約から生まれたレイアウトで、同じ指で連続して打鍵することが多い。それに対して、Colemak配列やDvorak配列は、タイプするキーがキーボード全体に分散させるように配列が設計されているため、より効率的に打鍵できるとされています。 - 人差し指の負担軽減
QWERTY配列は、人差し指を多く使うため、人差し指の負担が大きいとされています。一方、Colemak配列は、中指を多く使うことで、人差し指の負担を軽減することができます。これにより、長時間のタイピング作業でも手や腕の疲れが軽減されるとされています。 - 誤字軽減
QWERTY配列は、連続して打つキーの配置が密集しているため、誤字が起きやすいという欠点があります。それに対して、Colemak配列やDvorak配列は、より均等に打鍵が分散されているため、誤字が起きにくいとされています。
ただし、新しい配列を覚えるには時間と努力が必要なのも事実.. 自分に合った配列を選んで、トレーニングを行うことで、より効率的なタイピングを実現することができます。もし興味があるなら、新しい配列に挑戦してみるのも良いかもしれませんね!
最後に
日頃なかなか着眼点を持つことの少ないキーボードの違いについて少々詳しめにまとめてみました。
こうしてみてみると、一概にキーボードといっても機能も価格もピンキリで、少しだけ興味が沸いたんじゃないでしょうか?
タイピングは継続的に練習することで着実に伸ばすことができる一方、身に着ける過程をショートカットすることができず着実に一方ずつ練習していかなければいけないある種難しいスキルでもあります。そのため、毎日継続的に練習するためにもモチベーション向上に良いキーボードを使うというもの良い手なのかなと思ったりします。
この記事を読んで一人でも多くの方が、タイピングスキルを伸ばすことへの興味を持っていただけたら嬉しい限りです。