【小倉百人一首】

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【難易度】★★★★☆ 【注意点】 ・区切りの部分にはスペースを入力してください  例:あきのたの
かりほのいおの
とまをあらみ
わがころもでは
つゆにぬれつつ ・文は全て古文で入力してください。  例:はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすちょう あまのかぐやま→×    はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま→〇 【参考】 『百人一首.com』https://hyakunin-issyu.com/

用語一覧(100件)

001

秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露

あきのたの かりほのいおの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ

002

春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香

はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま

003

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を

あしびきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねむ

004

田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に

たごのうらに うちいでてみれば しろたへの ふじのたかねに ゆきはふりつつ

005

奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は

おくやまに もみぢふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき

006

かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜

かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける

007

天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出で

あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも

008

わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人

わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいふなり

009

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふ

はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに

010

これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも

これやこの ゆくもかへるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき

011

わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ

わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね

012

天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばし

あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ をとめのすがた しばしとどめむ

013

筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵と

つくばねの みねよりおつる みなのがは こひぞつもりて ふちとなりぬる

014

陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし

みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに

015

君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪

きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ

016

たち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば

たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ

017

ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに

ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みづくくるとは

018

住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人め

すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

019

難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を

なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや

020

わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても

わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ

021

今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち

いまこむと いひしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな

022

吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐

ふくからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ

023

月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの

つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど

024

このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉の錦 神

このたびは ぬさもとりあへず たむけやま もみぢのにしき かみのまにまに

025

名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人にしられで

なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな

026

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆ

をぐらやま みねのもみぢば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなむ

027

みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋し

みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ

028

山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれ

やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば

029

心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる

こころあてに をらばやをらむ はつしもの おきまどはせる しらぎくのはな

030

有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり

ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし

031

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降

あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき

032

山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅

やまがはに かぜのかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみぢなりけり

033

ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散

ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづごころなく はなのちるらむ

034

誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならな

たれをかも しるひとにせむ たかさごの まつもむかしの ともならなくに

035

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香にに

ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける

036

夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに

なつのよは まだよひながら あけぬるを くものいづこに つきやどるらむ

037

白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉

しらつゆに かぜのふきしく あきののは つらぬきとめぬ たまぞちりける

038

忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しく

わすらるる みをばおもはず ちかひてし ひとのいのちの をしくもあるかな

039

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか

あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき

040

しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと

しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで

041

恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ

こひすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか

042

契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越

ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すゑのまつやま なみこさじとは

043

逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思は

あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり

044

逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身を

あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし

045

あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに

あはれとも いふべきひとは おもほえで みのいたづらに なりぬべきかな

046

由良のとを 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ

ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こひのみちかな

047

八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋

やへむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり

048

風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を

かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな

049

みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ

みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ

050

君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思

きみがため をしからざりし いのちさへ ながくもがなと おもひけるかな

051

かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじ

かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを

052

明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほうらめ

あけぬれば くるるものとは しりながら なほうらめしき あさぼらけかな

053

嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき

なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる

054

忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの

わすれじの ゆくすゑまでは かたければ けふをかぎりの いのちともがな

055

滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて

たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ

056

あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの

あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな

057

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれ

めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな

058

有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れや

ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする

059

やすらはで 寝なましものを さ夜更けて かたぶくま

やすらはで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな

060

大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天

おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて

061

いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひ

いにしへの ならのみやこの やへざくら けふここのへに にほひぬるかな

062

夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の

よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ

063

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで

いまはただ おもひたえなむ とばかりを ひとづてならで いふよしもがな

064

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる

あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる せぜのあじろぎ

065

恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ

うらみわび ほさぬそでだに あるものを こひにくちなむ なこそをしけれ

066

もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る

もろともに あはれとおもへ やまざくら はなよりほかに しるひともなし

067

春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名

はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かひなくたたむ なこそをしけれ

068

心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき

こころにも あらでうきよに ながらへば こひしかるべき よはのつきかな

069

嵐吹く み室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なり

あらしふく みむろのやまの もみぢばは たつたのかはの にしきなりけり

070

さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも同

さびしさに やどをたちいでて ながむれば いづこもおなじ あきのゆふぐれ

071

夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋

ゆふされば かどたのいなば おとづれて あしのまろやに あきかぜぞふく

072

音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれ

おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ

073

高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずも

たかさごの をのへのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなむ

074

憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは

うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを

075

契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋

ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり

076

わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまが

わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもゐにまがふ おきつしらなみ

077

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あ

せをはやみ いはにせかるる たきがはの われてもすゑに あはむとぞおもふ

078

淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須

あはぢしま かよふちどりの なくこゑに いくよねざめぬ すまのせきもり

079

秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の

あきかぜに たなびくくもの たえまより もれいづるつきの かげのさやけさ

080

長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は 物をこ

ながからむ こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもへ

081

ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の

ほととぎす なきつるかたを ながむれば ただありあけの つきぞのこれる

082

思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは

おもひわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみだなりけり

083

世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ

よのなかよ みちこそなけれ おもひいる やまのおくにも しかぞなくなる

084

長らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世

ながらへば またこのごろや しのばれむ うしとみしよぞ いまはこひしき

085

夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ

よもすがら ものおもふころは あけやらで ねやのひまさへ つれなかりけり

086

嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが

なげけとて つきやはものを おもはする かこちがほなる わがなみだかな

087

村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ちのぼる 秋

むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆふぐれ

088

難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや

なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや こひわたるべき

089

玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの

たまのをよ たえなばたえね ながらへば しのぶることの よわりもぞする

090

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも ぬれにぞぬれし

みせばやな をじまのあまの そでだにも ぬれにぞぬれし いろはかはらず

091

きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき

きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねむ

092

わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね か

わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし

093

世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手

よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの つなでかなしも

094

み吉野の 山の秋風 さ夜更けて ふるさと寒く 衣う

みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり

095

おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に

おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで

096

花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが

はなさそふ あらしのにはの ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり

097

来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身

こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに やくやもしほの みもこがれつつ

098

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の し

かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは みそぎぞなつの しるしなりける

099

人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに

ひともをし ひともうらめし あぢきなく よをおもふゆゑに ものおもふみは

100

ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある

ももしきや ふるきのきばの しのぶにも なほあまりある むかしなりけり

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