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K//BUMP OF CHICKEN https://youtu.be/FNj3pxvYuIs
用語一覧(69件)
週末の大通りを 黒猫が歩く
しゅうまつのおおどおりをくろねこがあるく
御自慢の鍵尻尾を水平に
御自慢の鍵尻尾を水平に
ごじまんのかぎしっぽをすいへいに
威風堂々と
威風堂々と
いふうどうどうと
その姿から猫は 忌み嫌われていた
その姿から猫は 忌み嫌われていた
そのすがたからねこはいみきらわれていた
闇に溶けるその体目掛けて
闇に溶けるその体目掛けて
やみにとけるそのからだめがけて
石を投げられた
石を投げられた
いしをなげられた
孤独には慣れていた
孤独には慣れていた
こどくにはなれていた
ムシろ望んでいた
寧ろ望んでいた
むしろのぞんでいた
誰かを思いやる事なんて
誰かを思いやる事なんて
だれかをおもいやることなんて
ワズラわしくて
煩わしくて
わずらわしくて
そんな猫を抱き上げる
そんな猫を抱き上げる
そんなねこをだきあげる
若い絵描きの腕
若い絵描きの腕
わかいえかきのうで
今晩は 素敵なおチビさん 僕らよく似てる
「今晩は、素敵なおチビさん。僕らよく似てる。」
こんばんわすてきなおちびさんぼくらよくにてる
腕の中足掻いて
腕の中足掻いて
うでのなかあがいて
必死で引っ搔いて
必死で引っ搔いて
ひっしでひっかいて
孤独という名の逃げ道を
孤独という名の逃げ道を
こどくというなのにげみちを
走った 走った
走った 走った
はしったはしった
生まれて初めての
生まれて初めての
うまれてはじめての
優しさが 温もりが
優しさが 温もりが
やさしさがぬくもりが
まだ信じられなくて
まだ信じられなくて
まだしんじられなくて
どれだけ逃げたって
どれだけ逃げたって
どれだけにげたって
変わり者は付いて来た
変わり者は付いて来た
かわりものはついてきた
それから猫は絵描きと
それから猫は絵描きと
それからねこはえかきと
二度目の冬を過ごす
二度目の冬を過ごす
にどめのふゆをすごす
絵描きは 友達に名前をやった
絵描きは 友達に名前をやった
えかきはともだちになまえをやった
黒き幸 ホーリーナイト
「黒き幸」"ホーリーナイト"
くろきさちほーりーないと
彼のスケッチブックは
彼のスケッチブックは
かれのすけっちぶっくは
ほとんど黒尽くめ
ほとんど黒尽くめ
ほとんどくろづくめ
黒猫も 初めての友達に
黒猫も 初めての友達に
くろねこもはじめてのともだちに
くっついて甘えたが ある日
くっついて甘えたが ある日
くっついてあまえたがあるひ
貧しい生活に 倒れる名付け親
貧しい生活に 倒れる名付け親
まずしいせいかつにたおれるなづけおや
最後の手紙を書くと
最後の手紙を書くと
さいごのてがみをかくと
彼はこう言った
彼はこう言った
かれはこういった
走って 走って こいつを届けてくれ
「走って、走って こいつを届けてくれ
はしってはしってこいつをとどけてくれ
夢を見て飛び出した 僕の帰りを待つ恋日人へ
夢を見て飛び出した 僕の帰りを待つ恋人へ」
ゆめをみてとびだしたぼくのかえりをまつこいびとへ
不吉な黒猫の絵など売れないが
不吉な黒猫の絵など売れないが
ふきつなくろねこのえなどうれないが
それでもアンタは俺だけ描いた
それでもアンタは俺だけ描いた
それでもあんたはおれだけかいた
それ故 アンタは冷たくなった
それ故 アンタは冷たくなった
それゆえあんたはつめたくなった
手紙は確かに受け取った
手紙は確かに受け取った
てがみはたしかにうけとった
雪の降る山道を 黒猫が走る
雪の降る山道を 黒猫が走る
ゆきのふるやまみちをくろねこがはしる
今はナき親友との約束を
今は故き親友との約束を
いまはなきしんゆうとのやくそくを
その口に銜えて
その口に銜えて
そのくちにくわえて
見ろよ 悪魔の使者だ
「見ろよ、悪魔の使者だ!」
みろよあくまのししゃだ
石を投げる子供
石を投げる子供
いしをなげることども
ナンとでも呼ぶがいいさ
何とでも呼ぶがいいさ
なんとでもよぶがいいさ
俺には 消えない名前があるから
俺には 消えない名前があるから
おれにはきえないなまえがあるから
ホーリーナイト
「ホーリーナイト」
ほーりーないと
聖なる夜 と呼んでくれた
「聖なる夜」と呼んでくれた
せいなるよるとよんでくれた
優しさも温もりも すべて詰め込んで
優しさも温もりも すべて詰め込んで
やさしさもぬくもりもすべてつめこんで
呼んでくれた
呼んでくれた
よんでくれた
忌み嫌われていた俺にも
忌み嫌われていた俺にも
いみきらわれていたおれにも
意味があるとするならば
意味があるとするならば
いみがあるとするならば
この日のタメに生まれて来たんだろう
この日のタメに生まれて来たんだろう
このひのためにうまれてきたんだろう
どこまでも走るよ
どこまでも走るよ
どこまでもはしるよ
彼はたどり着いた
彼はたどり着いた
かれはたどりついた
親友の故郷に
親友の故郷に
しんゆうのこきょうに
恋人の家まで あと数キロだ
恋人の家まで あと数キロだ
こいびとのいえまであとすうきろだ
走った 転んだ
走った 転んだ
はしったころんだ
すでに満身創痍だ
すでに満身創痍だ
すでにまんしんそういだ
立ち上がる間もなく
立ち上がる間もなく
たちあがるまもなく
襲い来る 罵声と暴力
襲い来る 罵声と暴力
おそいくるばせいとぼうりょく
負けるか俺はホーリーナイト
負けるか俺はホーリーナイト
まけるかおれはほーりーないと
千切れそうな手足を
千切れそうな手足を
ちぎれそうなてあしを
引き摺り なお走った
引き摺り なお走った
ひきずりなおはしった
見つけた この家だ
見つけた!この家だ!
みつけたこのいえだ
手紙を読んだ恋人は
手紙を読んだ恋人は
てがみをよんだこいびとは
もう動かない猫の名に アルファベットを1つ
もう動かない猫の名に アルファベットを1つ
もううごかないねこのなにあるふぁべっとをひとつ
加えて庭に埋めてやった
加えて庭に埋めてやった
くわえてにわにうめてやった
聖なる騎士を埋めてやった
聖なる騎士を埋めてやった
せいなるきしをうめてやった
週末の大通りを 黒猫が歩く