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K//BUMP OF CHICKEN https://youtu.be/FNj3pxvYuIs

用語一覧(69件)

001

週末の大通りを 黒猫が歩く

しゅうまつのおおどおりをくろねこがあるく

御自慢の鍵尻尾を水平に

002

御自慢の鍵尻尾を水平に

ごじまんのかぎしっぽをすいへいに

威風堂々と

003

威風堂々と

いふうどうどうと

その姿から猫は 忌み嫌われていた

004

その姿から猫は 忌み嫌われていた

そのすがたからねこはいみきらわれていた

闇に溶けるその体目掛けて

005

闇に溶けるその体目掛けて

やみにとけるそのからだめがけて

石を投げられた

006

石を投げられた

いしをなげられた

孤独には慣れていた

007

孤独には慣れていた

こどくにはなれていた

ムシろ望んでいた

008

寧ろ望んでいた

むしろのぞんでいた

誰かを思いやる事なんて

009

誰かを思いやる事なんて

だれかをおもいやることなんて

ワズラわしくて

010

煩わしくて

わずらわしくて

そんな猫を抱き上げる

011

そんな猫を抱き上げる

そんなねこをだきあげる

若い絵描きの腕

012

若い絵描きの腕

わかいえかきのうで

今晩は 素敵なおチビさん 僕らよく似てる

013

「今晩は、素敵なおチビさん。僕らよく似てる。」

こんばんわすてきなおちびさんぼくらよくにてる

腕の中足掻いて

014

腕の中足掻いて

うでのなかあがいて

必死で引っ搔いて

015

必死で引っ搔いて

ひっしでひっかいて

孤独という名の逃げ道を

016

孤独という名の逃げ道を

こどくというなのにげみちを

走った 走った

017

走った 走った

はしったはしった

生まれて初めての

018

生まれて初めての

うまれてはじめての

優しさが 温もりが

019

優しさが 温もりが

やさしさがぬくもりが

まだ信じられなくて

020

まだ信じられなくて

まだしんじられなくて

どれだけ逃げたって

021

どれだけ逃げたって

どれだけにげたって

変わり者は付いて来た

022

変わり者は付いて来た

かわりものはついてきた

それから猫は絵描きと

023

それから猫は絵描きと

それからねこはえかきと

二度目の冬を過ごす

024

二度目の冬を過ごす

にどめのふゆをすごす

絵描きは 友達に名前をやった

025

絵描きは 友達に名前をやった

えかきはともだちになまえをやった

黒き幸 ホーリーナイト

026

「黒き幸」"ホーリーナイト"

くろきさちほーりーないと

彼のスケッチブックは

027

彼のスケッチブックは

かれのすけっちぶっくは

ほとんど黒尽くめ

028

ほとんど黒尽くめ

ほとんどくろづくめ

黒猫も 初めての友達に

029

黒猫も 初めての友達に

くろねこもはじめてのともだちに

くっついて甘えたが ある日

030

くっついて甘えたが ある日

くっついてあまえたがあるひ

貧しい生活に 倒れる名付け親

031

貧しい生活に 倒れる名付け親

まずしいせいかつにたおれるなづけおや

最後の手紙を書くと

032

最後の手紙を書くと

さいごのてがみをかくと

彼はこう言った

033

彼はこう言った

かれはこういった

走って 走って こいつを届けてくれ

034

「走って、走って こいつを届けてくれ

はしってはしってこいつをとどけてくれ

夢を見て飛び出した 僕の帰りを待つ恋日人へ

035

夢を見て飛び出した 僕の帰りを待つ恋人へ」

ゆめをみてとびだしたぼくのかえりをまつこいびとへ

不吉な黒猫の絵など売れないが

036

不吉な黒猫の絵など売れないが

ふきつなくろねこのえなどうれないが

それでもアンタは俺だけ描いた

037

それでもアンタは俺だけ描いた

それでもあんたはおれだけかいた

それ故 アンタは冷たくなった

038

それ故 アンタは冷たくなった

それゆえあんたはつめたくなった

手紙は確かに受け取った

039

手紙は確かに受け取った

てがみはたしかにうけとった

雪の降る山道を 黒猫が走る

040

雪の降る山道を 黒猫が走る

ゆきのふるやまみちをくろねこがはしる

今はナき親友との約束を

041

今は故き親友との約束を

いまはなきしんゆうとのやくそくを

その口に銜えて

042

その口に銜えて

そのくちにくわえて

見ろよ 悪魔の使者だ

043

「見ろよ、悪魔の使者だ!」

みろよあくまのししゃだ

石を投げる子供

044

石を投げる子供

いしをなげることども

ナンとでも呼ぶがいいさ

045

何とでも呼ぶがいいさ

なんとでもよぶがいいさ

俺には 消えない名前があるから

046

俺には 消えない名前があるから

おれにはきえないなまえがあるから

ホーリーナイト

047

「ホーリーナイト」

ほーりーないと

聖なる夜 と呼んでくれた

048

「聖なる夜」と呼んでくれた

せいなるよるとよんでくれた

優しさも温もりも すべて詰め込んで

049

優しさも温もりも すべて詰め込んで

やさしさもぬくもりもすべてつめこんで

呼んでくれた

050

呼んでくれた

よんでくれた

忌み嫌われていた俺にも

051

忌み嫌われていた俺にも

いみきらわれていたおれにも

意味があるとするならば

052

意味があるとするならば

いみがあるとするならば

この日のタメに生まれて来たんだろう

053

この日のタメに生まれて来たんだろう

このひのためにうまれてきたんだろう

どこまでも走るよ

054

どこまでも走るよ

どこまでもはしるよ

彼はたどり着いた

055

彼はたどり着いた

かれはたどりついた

親友の故郷に

056

親友の故郷に

しんゆうのこきょうに

恋人の家まで あと数キロだ

057

恋人の家まで あと数キロだ

こいびとのいえまであとすうきろだ

走った 転んだ

058

走った 転んだ

はしったころんだ

すでに満身創痍だ

059

すでに満身創痍だ

すでにまんしんそういだ

立ち上がる間もなく

060

立ち上がる間もなく

たちあがるまもなく

襲い来る 罵声と暴力

061

襲い来る 罵声と暴力

おそいくるばせいとぼうりょく

負けるか俺はホーリーナイト

062

負けるか俺はホーリーナイト

まけるかおれはほーりーないと

千切れそうな手足を

063

千切れそうな手足を

ちぎれそうなてあしを

引き摺り なお走った

064

引き摺り なお走った

ひきずりなおはしった

見つけた この家だ

065

見つけた!この家だ!

みつけたこのいえだ

手紙を読んだ恋人は

066

手紙を読んだ恋人は

てがみをよんだこいびとは

もう動かない猫の名に アルファベットを1つ

067

もう動かない猫の名に アルファベットを1つ

もううごかないねこのなにあるふぁべっとをひとつ

加えて庭に埋めてやった

068

加えて庭に埋めてやった

くわえてにわにうめてやった

聖なる騎士を埋めてやった

069

聖なる騎士を埋めてやった

せいなるきしをうめてやった

週末の大通りを 黒猫が歩く

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