チルドレンレコード【自己解釈】１

白いイヤホンを耳にあて

しろいイヤホンをみみにあて

これは常にイヤホンを付けている木戸つぼみことキドのことです。彼女がイヤホンをしている本当の理由は、小説にて明かされています。

少しニヤッとして合図する

すこしニヤッとしてあいずする

こちらもキドさんです。彼女が「メカクシ団」の団長なので合図をします。そして彼女は厨二病です。

染み込んだこの温度が

しみこんだこのおんどが

アットホームで不思議な雰囲気のメカクシ団のアジトの温度でしょうか。

ドアをノックした瞬間に溢れそうになるよ

ドアをノックしたしゅんかんにあふれそうになるよ

ここは解釈に悩んだので、物語の説明を。これは、とある少年少女のお話で、十一人の少年少女たちの八月十五日の夏の物語です。小説は全八巻。数日の物語です。彼らのもつ能力の謎、そして能力を手に入れる際に失った「大切な人(犬)」の存在に行きつきます。メカクシ団の当初の人数は四人でしたが、一気に増え、九人になって今まで不可解だった謎を解き、立ち向かう話です。

「まだ視えない？」

まだみえない

こちらはヒビヤ。小学生。彼の能力は千里眼みたいな能力です。

目を凝らして臨む争奪戦

めをこらしてのぞむそうだつせん

そんなヒビヤの能力名は「目を凝らす」。そしてヒビヤや、キド、そしてその他の「メカクシ団」が能力を手に入れる際に失ってしまった人を、異空間「カゲロウデイズ」から争奪しようとしているのでしょう。

あの日躊躇した脳裏から

あのひちゅうちょしたのうりから

「あの日」、躊躇して失敗してしまった。

「今だ、取り戻せ」と

いまだとりもどせと

それぞれの「大切な人」を取り戻す時が来たのでしょうか。

コードが鳴り出しそう

コードがなりだしそう

愛おしくて、辛くて、セカイを嫌ったヒトの

いとおしくてつらくてせかいをきらったひとの

大切な人と笑い合う時間が愛おしくて、それを失うのが辛い。のか、セカイに憧れていて、でも裏切られてしまったのか。この物語ではどちらでも当てはまりそうです。

酷く理不尽な「構成」

ひどくりふじんなこうせい

酷く理不尽に「大切な人」と「人間だった自分」を奪われたのがメカクシ団の子供達。彼らは九人。全員が能力を持っていて、それを手に入れる際に大切な人を喪い、そして「普通」からより大きく外れてしまいました。

肯定していちゃ未来は生み出せない

こうていしていちゃみらいはうみだせない

彼らは「大切な人達」を取り戻そうと作戦を立てますが、その前に立ちはだかるのが「前提、自分たちの死」です。しかしそれで諦める彼らじゃないんです。