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19
作詞作曲:カンザキイオリ アーティスト:カンザキイオリ フィーチャリング:初音ミク リリース:2020年
用語一覧(59件)
死にたいなんて言うなよ。
しにたいなんていうなよ
諦めないで生きろよ。
あきらめないでいきろよ
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな
そんなうたがただしいなんてばかげてるよな
実際自分は死んでも良くて
じっさいじぶんはしんでもよくて
周りが死んだら悲しくて
まわりがしんだらかなしくて
それが嫌だからって言うエゴなんです。
それがいやだからっていうえごなんです
他人が生きてもどうでも良くて
たにんがいきてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
だれかをきらうこともふぁっしょんで
それでも平和に生きよう。
それでもへいわにいきよう
なんて素敵なことでしょう
なんてすてきなことでしょう
画面の先では誰かが死んで
がめんのさきではだれかがしんで
それを嘆いて誰かが歌って
それをなげいてだれかがうたって
それに感化された少年が
それにかんかされたしょうねんが
ナイフを持って走った
ないふをもってはしった
僕らは命に嫌われている
ぼくらはいのちにきらわれている
価値観もエゴも押し付けて
かちかんもえごもおしつけて
いつも誰かを殺したい歌を
いつもだれかをころしたうたを
簡単に電波で流した
かんたんにでんぱでながした
僕らは命に嫌われている
ぼくらはいのちにきらわれている
軽々しく死にたいだとか
かるがるしくしにたいだとか
軽々しく命を見ている
かるがるしくいのちをみている
僕らは命に嫌われている
ぼくらはいのちにきらわれている
お金がないので今日も一日中惰眠を謳歌する
おかねがないのできょうもいちにちじゅうだみんをおうかする
生きる意味なんて見出せず、無駄を自覚して息をする
いきるいみなんてみだせずむだをじかくしていきをする
寂しいなんて言葉でこの傷が表わせてもいいものか
さびしいなんてことばでこのきずがあらわせてもいいものか
そんな意地ばかり抱え今日も一人ベッドに眠る
そんないじばかりかかえきょうもひとりべっどにねむる
少年だった僕たちはいつか青年に変わっていく
しょうねんだったぼくたちはいつかせいねんにかわっていく
年老いていつか枯れ葉のように誰にも知られず朽ちていく
としおいていつかかれはのようにだれにもしられずくちていく
不死身の体を手に入れて、一生死なずに生きていく
ふじみのからだをてにいれていっしょうしなずにいきていく
そんなSFを妄想してる
そんなSFをもうそうしてる
自分が死んでもどうでも良くて
じぶんがしんでもどうでもよくて
それでも周りに生きてほしくて
それでもまわりにいきてほしくて
矛盾を抱えて生きていくなんて怒られてしまう
むじゅんをかかえていきていくなんておこられてしまう
「正しいものは正しくいなさい」
ただしいものはただしくいなさい
「死にたくないなら、生きていなさい」
しにたくないならいきていなさい
悲しくなるなら、それでもいいなら
かなしくなるならそれでもいいなら
ずっと一人で笑えよ
ずっとひとりでわらえよ
僕らは命に嫌われている
ぼくらはいのちにきらわれている
幸福の意味すら分からず、生まれた環境ばかり憎んで
こうふくのいみすらわからずうまれたかんきょうばかりにくんで
簡単に過去ばかり呪う
かんたんにかこばかりのろう
僕らは命に嫌われている
ぼくらはいのちにきらわれている
さよならばかりが好きすぎて本当の別れなど知らない僕らは命に嫌われている
さよならばかりがすきすぎてほんとうのわかれなどしらないぼくらはいのちにきらわれている
幸福も別れも愛情も友情も
こうふくもわかれもあいじょうもゆうじょうも
滑稽な夢の戯れで全部カネで買える代物
こっけいなゆめのたわむれでぜんぶかねでかえるしろもの
明日死んでしまうかもしれない
あしたしんでしまうかもしれない
全て無駄になるかもしれない
すべてむだになるかもしれない
朝も夜も春も秋も
あさもよるもはるもあきも
変わらず誰かがどこかで死ぬ
かわらずだれかがどこかでしぬ
夢も明日も何もいらない
ゆめもあすもなにもいらない
君が生きていたならそれでいい
きみがいきていたならそれでいい
そうだ
そうだ
本当はそういうことを歌いたい
ほんとうはそういうことをうたいたい
命に嫌われている
いのちにきらわれている
結局いつかは死んでいく
けっきょくいつかはしんでいく
君だって僕だっていつか枯れ葉のように朽ちてく
きみだってぼくだっていつかかれはのようにくちてく
それでも僕らは必死に生きて
それでもぼくらはひっしにいきて
命を必死に抱えて生きて
いのちをひっしにかかえていきて
殺してあがいて笑って抱えて
ころしてあがいてわらってかかえて
生きて、生きて、生きて、生きて、生きろ
いきていきていきていきていきろ