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※自己解釈
用語一覧(22件)
001
『｢……ごめん。｣
ごめん。
002
そんなみことちゃんの声を聞いてから、俺は何をしていたのだろう。
そんなみことちゃんのこえをきいてから、おれはなにをしていたのだろう。
003
かちかちと耳ざわりな時計の針が進む部屋の中で、暗闇へと手をのばす。
かちかちとみみざわりなとけいのはりがすすむへやのなかで、くらやみへとてをのばす。
004
だが、つかめるものはなにもなかった。
だが、つかめるものはなにもなかった。
005
そこからだった。
そこからだった。
006
急に目の前がまっくらになったんだ。
きゅうにめのまえがまっくらになったんだ。
007
メンバーも。世界そのものも。
めんばーも。せかいそのものも。
008
誰が誰だかさっぱりわからなかった。
だれがだれだかさっぱりわからなかった。
009
俺との関係はぎくしゃくしているのに、ほかのメンバーとは楽しそうに話している。
おれとのかんけいはぎくしゃくしているのに、ほかのめんばーとはたのしそうにはなしている。
010
もし、きれいに諦められたら
もし、きれいにあきらめられたら
011
｢自由に、なれるのかな……？｣
じゆうに、なれるのかな？
012
昔からそうだった。
むかしからそうだった。
013
目移りしやすい性格で、切りかえが早かった。
めうつりしやすいせいかくで、きりかえがはやかった。
014
今回は違った。違うと思いたかった。
こんかいはちがった。ちがうとおもいたかった。
015
その相手には白の面、黒の面と使い分けてきた。
そのあいてにはしろのめん、くろのめんとつかいわけてきた。
016
でも、何かが違った。恐ろしかった。
でも、なにかがちがった。おそろしかった。
017
自分の中に、自分で理解でき無い影があることが。
じぶんのなかに、じぶんでりかいできないかげがあることが。
018
ずっと見て見ぬ振りをしてきた。
ずっとみてみぬふりをしてきた。
019
が、そろそろ向き合うべき時が来るのだ。
が、そろそろむかいあうべきときがくるのだ。
020
鏡の中の自分とにらみ合った。』
かがみのなかのじぶんとにらみあった。
021
……という、俺のみじめな人生をたち切るため、ふり返らないようにするため、
という、おれのみじめなじんせいをたちきるため、ふりかえらないようにするため、
022
油をしいた家の中に、火の付いたライターを投げこんだ。
あぶらをしいたいえのなかに、ひのついたらいたーをなげこんだ。
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