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用語一覧(11件)
001
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、
はるはあけぼの。ようようしろくなりゆくやまぎわ、すこしあかりて、
002
紫だちたる雲の細くたなびきたる。
むらさきだちたるくものほそくたなびきたる。
003
夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。
なつはよる。つきのころはさらなり、やみもなお、ほたるのおおくとびちがいたる。
004
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし
また、ただひとつふたつなど、ほのかにうちひかりていくもおかし。あめなどふるもおかし。
005
秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、
あきはゆうぐれ。ゆうひのさしてやまのはいとちこうなりたるに、からすのねどころへゆくとて、
006
三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあわれなり。まいて、雁などの連ねたるが、
みつよつ、ふたつみつなどとびいそぐさえあわれなり。まいて、かりなどのつらねたるが、
007
いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、
いとちいさくみゆるは、いとおかし。ひいりはてて、かぜのおと、むしのねなど、
008
はた言ふべきにあらず。
はたいふべきにあらず。
009
冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでも、
ふゆはつとめて。ゆきのふりたるはいうべきにもあらず、しものいとしろきも、またさらでも、
010
いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。
いとさむきに、ひなどいそぎおこして、すみもてわたるも、いとつきづきし。
011
昼になりて、ぬるくゆるびもて行けば、火桶の火も、白き灰がちになりて、いとわろし。
ひるになりて、ぬるくゆるびもてゆけば、ひおけのひも、しろきはいがちになりて、いとわろし。
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コメント(1件)
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