あの夏が飽和する1 曲パロ ※死ネタ?あり

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延期すると言ったな。 あれは嘘だ! というコントは置いておいて、、かわいいの(圧)かけられたので作ります。 (曲の途中までになります。)

用語一覧(93件)

001

「昨日人を殺したんだ」

002

久しぶりに会った瑞希は雨にうたれてびしょ濡れになりながらそう言っていた

003

ただ瑞希はずっと泣いていた

004

―――そんな話で始まるあの夏の記憶だ

005

「殺したのは隣の席のいつも虐めてくるあの子」

006

「もう嫌になって肩を突き飛ばした」

007

「打ち所が悪かったんだ」

008

「もうここには居られないと思うし、どっか遠いところで死んでくるね」

009

――そんな瑞希に私は言った――

010

「それじゃあ私も連れて行って。」

011

「一緒にここから出よう。」

012

「まふゆ...」

013

「ありがとう」

014

「いいの。私、瑞希のためなら一緒に行くから。」

015

財布を持って

016

ナイフを持って

017

スマホもパソコンもカバンに詰めて

018

いらないものは全部壊していこう

019

あの写真もあの日記も今となってはもういらない

020

人殺しと「優等生」の瑞希と私の旅だ

021

「それよりも、どこに行くつもりなの?」

022

「とりあえず前ニーゴの皆とミステリーツアーをしたでしょ」

023

「だから今回もそうしようかな」

024

「瑞希。もしかして何も考えずに私のところに来たの?」

025

まぁ、そんな感じかな(笑)

026

そして私たちは逃げ出した

027

この狭い狭い世界から

028

家族も友達もクラスの奴らも何もかも捨てて

029

君と二人で

030

「瑞希、遠い遠い誰もいないところで」

031

「二人で死のうよ」

032

「人殺しなんてそこら中に沸いてる」

033

「瑞希は何も悪くない」

034

「瑞希は本当に悪くないんだから」

035

「まふゆ...」

036

「ごめんね。こんなことに巻き込んで」

037

「謝らないで。」

038

「私は瑞希についていきたいからついて行ってるだけ」

039

「だから...瑞希は何も悪くないよ」

040

「本当にありがとう。まふゆ」

041

「大丈夫だよ」

042

「―――結局のところ私たちは愛されていなかったんじゃない?」

043

「どういうこと?」

044

「瑞希は虐められてたし、私も偽りの【優等生】。」

045

「だから神様に愛されていなかったんじゃないかなって」

046

「うん、確かにそうなのかもね」

047

「でもそんな共通点で信じあってきたんだなって」

048

「まふゆってそんなこと考えてたんだ」

049

そっと手を握ったとき、瑞希の震えはなくなっていた

050

私と瑞希はそんな会話を交わしながら線路の上を歩いていった

051

「それより線路の上を歩くなんて新鮮だなー」

052

「線路の上を歩くなんて人生のうちでないもんね」

053

「というか歩いてる人の方が珍しいでしょ」

054

「それはそう」

055

「それよりさ、お腹減ってない?まふゆ。」

056

「ボクはもう腹ペコだよ」

057

「私もおなか減ったけど...」

058

「お金そこまで持ってきてないよ?」

059

「盗んじゃえばいいじゃん」

060

「え?」

061

「だから盗んじゃえばいいじゃんって」

062

「でも、犯罪だよ?」

063

「でもボクはもう人殺しの犯罪者だよ」

064

「そうだけど...」

065

「それとこれは別だよ」

066

「じゃあボクだけで行ってこようかな」

067

「あ、瑞希...」

068

「ちょっと待ってよ」

069

「あはは!」

070

「ボクたちもう怖いもの知らずだね」

071

「ほとんど瑞希のせいじゃない?」

072

「そういうまふゆもボクについて来たじゃん」

073

「そうだね。」

074

だけどボクたちもうどこにでも行けるんじゃないかな

075

「そうかも、ね」

076

「だけどもうそんなこと今となったらどうでもいいんじゃないかな」

077

「だって私たちは小さいけど逃避行の旅をしてるわけじゃん」

078

「うん。」

079

「そうだね、まふゆ」

080

「―――ねぇ瑞希」

081

「いつか夢見た優しくて誰にでも好かれる主人公なら」

082

「汚くなった私たちでも救ってくれるかな。」

083

「そんな夢はもう捨てたよ」

084

「だって現実を見てよ」

085

「シアワセの四文字なんてボクたちの人生になかったじゃん」

086

「自分が悪くないなんてきっとみんな思ってる」

087

「そっか。」

088

「そうだよね。」

089

「ごめんね。変なこと言って」

090

「ううん、大丈夫」

091

「それよりもあっち行こうよ」

092

「―――まふゆ!」

093

そして私たちはまた遠くへと向かった

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@1201-2729 さんの作成したAnkey