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あの夏が飽和するの歌詞タイピングです 記号、「」は抜かしています
用語一覧(88件)
昨日人を殺したんだ
きのうひとをころしたんだ
君はそう言っていた
きみはそういっていた
梅雨時ずぶ濡れのまんま
つゆどきずぶぬれのまんま
部屋の前で泣いていた
へやのまえでないていた
夏が始まったばかりと言うのに
なつがはじまったばかりというのに
君はひどく震えていた
きみはひどくふるえていた
そんな話で始まる
そんなはなしではじまる
あの夏の日の記憶だ
あのなつのひのきおくだ
殺したのは隣の席のいつも虐めてくるアイツ
ころしたのはとなりのせきのいつもいじめてくるあいつ
もう嫌になって肩を突き飛ばして
もういやになってかたをつきとばして
打ちどころが悪かったんだ
うちどころがわるかったんだ
もうここには居られないと思うし
もうここにはいられないとおもうし
どっか遠いとこで死んでくるよ
どっかとおいとこでしんでくるよ
そんな君に僕は言った
そんなきみにぼくはいった
それじゃ僕も連れてって
それじゃぼくもつれてって
財布を持って
さいふをもって
ナイフを持って
ないふをもって
携帯ゲームもカバンに詰めて
けいたいげーむもかばんにつめて
いらないものは全部壊していこう
いらないものはぜんぶこわしていこう
あの写真も
あのしゃしんも
あの日記も
あのにっきも
今となっちゃもういらないさ
いまとなっちゃもういらないさ
人殺しとダメ人間の君と僕の旅だ
ひとごろしとだめにんげんのきみとぼくのたびだ
そして僕らは逃げ出した
そしてぼくらはにげだした
この狭い狭いこの世界から
このせまいせまいこのせかいから
家族もクラスの奴らも
かぞくもくらすのやつも
何もかも全部捨てて君と二人で
なにもかもぜんぶすててきみとふたりで
遠い遠い誰もいない場所で二人で死のうよ
とおいとおいだれもいないばしょでふたりしのうよ
もうこの世界に価値などないよ
もうこのせかいにかちなどないよ
人殺しなんてそこら中湧いてるじゃんか
ひとごろしなんてそこらぢゅうわいてるじゃんか
君は何も悪くないよ
きみはなにもわるくないよ
君は何も悪くないよ
きみはなにもわるくないよ
結局僕ら誰にも愛されたことなどなかったんだ
けっきょくぼくらだれにもあいされたことなどなかったんだ
そんな嫌な共通点で
そんないやなきょうつうてんで
僕らは簡単に信じあってきた
ぼくらはかんたんにしんじあってきた
君の手を握った時
きみのてをにぎったとき
微かな震えも既に無くなっていて
かすかなふるえもすでになくなっていて
誰にも縛られないで二人線路の上を歩いた
だれにもしばられないでふたりせんろのうえをあるいた
金を盗んで
かねをぬすんで
二人で逃げて
ふたりでにげて
どこにも行ける気がしたんだ
どこにもいけるきがしたんだ
今更怖いものは僕らにはなかったんだ
いまさらこわいものはぼくらにはなかったんだ
額の汗も落ちたメガネも
ひたいのあせもおちためがねも
今となっちゃどうでもいいさ今となっちゃどうでもいいさ
いまとなっちゃどうでもいいさ
あぶれ者の小さな逃避行の旅だ
あぶれもののちいさなとうひこうのたびだ
いつか夢見た優しくて
いつかゆめみたやさしくて
誰にも好かれる主人公なら
だれにもすかれるしゅじんこうなら
汚くなった僕たちも見捨てずに
きたくなったぼくたちもみすてずに
ちゃんと救ってくれるのかな
ちゃんとすくってくれるのかな
そんな夢なら捨てたよ
そんなゆめならすてたよ
だって現実を見ろよ
だってげんじつをみろよ
シアワセの四文字なんてなかった
しあわせのよんもじなんてなかった
今までの人生で思い知ったじゃないか
いまでのじんせいでおもいしったじゃないか
自分は何も悪くねえと誰もがきっと思ってる
じぶんはなにもわるくねえとだれもがきっとおもってる
あてもなく彷徨う蝉の群れに
あてもなくさまようせみのむれに
水も無くなり揺れ出す視界に
みずもなくなりゆれだすしかいに
迫り狂う鬼たちの怒号に
せまりくるおにたちのどごうに
バカみたいにはしゃぎあい
ばかみたいにはしゃぎあい
ふと君はナイフを取った
ふときみはナイフをとった
君が今まで傍にいたからここまでこれたんだ
きみがいままでそばにいたからここまでこれたんだ
だからもういいよ
だからもういいよ
もういいよ
もういいよ
死ぬのは私一人でいいよ
しぬのはわたしひとりでいいよ
そして君は首を切った
そしてきみはくびをきった
まるで何かの映画のワンシーンだ
まるでなんかのえいがのわんしーんだ
白昼夢を見ている気がした
はくちゅうむををみているきがした
気づけば僕は捕まって
きづけばぼくはつかまって
君がどこにも見つからなくって
きみがどこにもみつからなくって
君だけがどこにもいなくって
きみだけがどこにもいなくって
そして時は過ぎていった
そしてときはすぎていった
ただ暑い暑い日が過ぎてった
ただあついあついひがすぎてった
家族もクラスの奴らもいるのに
かぞくもくらすのやつらもいるのに
なぜか君だけはどこにもいない
なぜかきみだけはどこにもいない
あの夏の日を思い出す
あのなつのひをおもいだす
僕は今も今でも歌ってる
ぼくはいまもいまでもうたってる
君をずっと探しているんだ
きみをずっとさがしているんだ
君に言いたいことがあるんだ
きみにいいたいことがあるんだ
九月の終わりにくしゃみして
くがつのおわりにくしゃみして
六月の匂いを繰り返す
ろくがつのにおいをくりかえす
君の笑顔は
きみのえがおは
君の無邪気さは
きみのむじゃきさは
頭の中を飽和している
あたまのなかをほうわしている
誰も何も悪くないよ
だれもなにもわるくないよ
君は何も悪くはないから
きみはなにもわるくないから
もういいよ
もういいよ
投げ出してしまおう
なげだしてしまおう
そう言って欲しかったのだろうそう言って欲しかったのだろう
そういってほしかったのだろう
なあ
なあ