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『死ぬのは私一人でいいよ、』 feat.鏡音リン&鏡音レン 作曲.カンザキイオリ 作詞.カンザキイオリ 記号は抜いてます
用語一覧(84件)
「昨日人を殺したんだ。」
きのうひとをころしたんだ
君はそう言っていた。
きみはそういっていた
梅雨時ずぶ濡れのまんま、
つゆどきずぶぬれのまんま、
部屋の前で泣いていた。
へやのまえでないていた
夏が始まったばかりというのに、
なつがはじまったばかりというのに、
君は酷く震えていた。
きみはひどくふるえていた
そんな話で始まる、あの夏の日の記憶だ。
そんなはなしではじまる、あのなつのひのきおくだ
「殺したのは隣の席のいつも虐めてくるアイツ。
ころしたのはとなりのせきのいつもいじめてくるあいつ
もう嫌になって、肩を突き飛ばして、
もういやになって、かたをつきとばして、
打ち所が悪かったんだ。
うちどころがわるかったんだ
もうここにはいられないと思うし、どっか遠いとこで死んでくるよ。」
もうここにはいられないとおもうし、どっかとおいとこでしんでくるよ
そんな君に僕は言った。
そんなきみにぼくはいった
「それじゃ僕も連れてって。」
それじゃぼくもつれてって
財布を持って、ナイフを持って
さいふをもって、ないふをもって
携帯ゲームもカバンに詰めて、
けいたいげーむもかばんにつめて、
要らないものは全部、壊して行こう。
いらないものはぜんぶ、こわしていこう
あの写真も、あの日記も、
あのしゃしんも、あのにっきも、
今となっちゃもういらないさ。
いまとなっちゃもういらないさ
人殺しとダメ人間の君と僕の、旅だ_
ひとごろしとだめにんげんのきみとぼくの、たびだ
そして僕らは逃げ出した。
そしてぼくらはにげだした
この狭い狭いこの世界から。
このせまいせまいこのせかいから
家族も、クラスの奴らも、何もかも
かぞくも、くらすのやつらもなにもかも
全部捨てて君と二人で。
ぜんぶすててきみとふたりで
遠い、遠い、誰もいない場所で二人で死のうよ。
とおい、とおい、だれもいないばしょでふたりでしのうよ
もうこの世界に価値などないよ、
もうこのせかいにかちなどないよ、
人殺しなんてそこら中沸いてるじゃんか。
ひとごろしなんてそこらじゅうわいてるじゃんか
君は何も悪くないよ、
きみはなにもわるくないよ、
君は何も悪くないよ。
きみはなにもわるくないよ
結局僕ら誰にも
けっきょくぼくらだれにも
愛されたことなどなかったんだ。
あいされたことなどなかったんだ
そんな嫌な共通点で、
そんないやなきょうつうてんで、
僕らは簡単に信じあってきた。
ぼくらはかんたんにしんじあってきた
君の手を握ったとき、
きみのてをにぎったとき、
微かな震えも既に無くなっていて、
かすかなふるえもすでになくなっていて、
誰にも縛られないで、
だれにもしばられないで、
二人線路の上を歩いた。
ふたりせんろのうえをあるいた
金を盗んで、二人で逃げて、
かねをぬすんで、ふたりでにげて、
どこにでも行ける気がしたんだ。
どこにでもいけるきがしたんだ
今更怖いものは、僕らにはなかったんだ。
いまさらこわいものは、ぼくらにはなかったんだ
額の汗も、落ちた眼鏡も、
ひたいのあせも、おちためがねも、
「今となっちゃどうでもいいさ。
いまとなっちゃどうでもいいさ
あぶれ者の小さな逃避行の旅だ_。」
あぶれもののちいさなとうひこうのたびだ
いつか夢見た優しくて、
いつかゆめみたやさしくて、
誰にも好かれる主人公なら
だれにもすかれるしゅじんこうなら
汚くなった僕たちも
きたなくなったぼくたちも
見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな?
みすてずにちゃんとすくってくれるのかな
「そんな夢ならもう、捨てたよ。
そんなゆめならもう、すてたよ
だって現実を見ろよ。
だってげんじつをみろよ
”シアワセ”の四文字などなかった、
しあわせのよんもじなどなかった、
これまでの人生で思い知ったじゃないか。
これまでのじんせいでおもいしったじゃないか
自分は何も悪くねぇと、誰もがきっと思ってる_。」
じぶんはなにもわるくねぇと、だれもがきっとおもってる
あてもなくさまよう蝉の群れに、
あてもなくさまようせみのむれに、
水もなくなり揺れだす視界に、
みずもなくなりゆれだすしかいに、
迫り狂う鬼たちの怒号に、
せまりくるうおにたちのどごうに、
馬鹿みたいにはしゃぎ合い
ばかみたいにはしゃぎあい
ふと君はナイフを取った。
ふときみはないふをとった
「君が今まで傍にいたから、ここまで来れたんだ。
きみがいままで、そばにいたから、ここまでこれたんだ
だから、もういいよ、
だから、もういいよ、
もういいよ。
もういいよ
死ぬのは私一人でいいよ_!
しぬのはわたしひとりでいいよ
そして君は首を切った。
そしてきみはくびをきった
まるで何かの映画のワンシーンだ。
まるでなにかのえいがのわんしーんだ
白昼夢を見ている気がした。
はくちゅうむをみているきがした
気づけば僕は捕まって。
きづけばぼくはつかまって
君がどこにもいなくって、
きみがどこにもいなくって、
君だけがどこにもいなくって_
きみだけがどこにもいなくって
そして時は過ぎていった。
そしてときはすぎていった
ただ暑い日が過ぎていった。
ただあついひがすぎていった
家族もクラスの奴らもいるのに、
かぞくもくらすのやつらもいるのに、
なぜか君だけがどこにもいない。
なぜかきみだけがどこにもいない
あの夏の日を思いだす。
あのなつのひをおもいだす
僕は今も今でも歌っている。
ぼくはいまもいまでもうたっている
君をずっと探しているんだ。
きみをずっとさがしているんだ
君に言いたいことがあるんだ。
きみにいいたいことがあるんだ
九月の終わりにくしゃみして、
くがつのおわりにくしゃみして、
六月の匂いを繰り返す。
ろくがつのにおいをくりかえす
君の笑顔は、君の無邪気さは、
きみのえがおは、きみのむじゃきさは、
頭の中を飽和している。
あたまのなかをほうわしている
誰も何も悪くないよ、
だれもなにもわるくないよ、
君は何も悪くないから、
きみはなにもわるくないから、
もういいよ、
もういいよ、
投げ出してしまおう。
なげだしてしまおう
そう言ってほしかったのだろう
そういってほしかったのだろう
なぁ、?
なぁ、

