プレイ回数
3
鉄道唱歌 山陽・九州篇のタイピングです。 前作:https://ankey.io/wordbooks/cjmrnjq9io6g02tnfsjg と合わせてプレイするとより楽しめます。
用語一覧(272件)
夏なほ寒き布引の
なつなおさむきぬのびきの
瀧のひゞきをあとにして
たきのひびきをあとにして
神戸の里を立ちいづる
こうべのさとをたちいづる
山陽線路の汽車の道
さんようせんろのきしゃのみち
兵庫鷹取須磨の浦
ひょうごたかとりすまのうら
名所舊蹟かずおほし
めいしょきゅうせきかずおおし
平家の若武者敦盛が
へいけのわかむしゃあつもりが
討たれし跡もこゝと聞く
うたれしあともここときく
その最期まで携えし
そのさいごまでたづさえし
青葉の笛は須磨寺に
あおばのふえはすまでらに
今ものこりて寶物の
いまものこりてほうもつの
中にあるこそあはれなれ
なかにあるこそあわれなれ
九郎判官義經が
くろうはんがんよしつねが
敵陣めがけておとしたる
てきぢんめがけておとしたる
鵯越やいちのたに
ひよどりごえやいちのたに
皆この名所の内ぞかし
みなこのめいしょのうちぞかし
舞子の松の木の間より
まいこのまつのこのまより
まぢかく見ゆる淡路島
まぢかくみゆるあわぢしま
夜は岩屋の燈臺も
よるはいわやのとうだいも
手に取る如く影あかし
てにとるごとしかげあかし
明石の浦の風景を
あかしのうらのふうけいを
歌によみたる人麿の
うたによみたるひとまろの
社はこれか島がくれ
やしろはこれかしまがくれ
こぎゆく舟もおもしろや
こぎゆくふねもおもしろや
加古川おりて旅人の
かこがわおりてたびびとの
立ち寄る陰は高砂の
たちよるかげはたかさごの
松のあらしに傳へくる
まつのあらしにつたえくる
鐘も名だかき尾上寺
かねもなだかきおのえでら
阿彌陀は寺の音に聞き
あみだはてらのおとにきき
姫路は城の名にひゞく
ひめじはしろのなにひびく
こゝより支線に乘りかへて
ここよりしせんにのりかえて
ゆけば生野は二時間餘
ゆけばいくのはにじかんよ
那波の驛から西南
なはのえきからにしみなみ
一里はなれて赤穂あり
いちりはなれてあかほあり
四十七士が仕へたる
しじゅうしちしがつかえたる
浅野内匠の城のあと
あさのたくみのしろのあと
播磨すぐれば燒物の
はりますぐればやきものの
名に聞く備前の岡山に
なにきくびぜんのおかやまに
これも名物吉備團子
これもめいぶつきびだんご
津山へ行くは乘かへよ
つやまへゆくはのりかえよ
水戸と金澤岡山と
みととかなざわおかやまと
天下に三つの公園地
てんかにみつのこうえんち
後樂園も見てゆかん
こうらくえんもみてゆかん
國へ話のみやげには
くにへはなしのみやげには
靈驗今にいちじるく
れいけんいまにいちじるく
讃岐の國に鎭座ある
さぬきのくににちんざある
金刀比羅宮に參るには
ことひらぐうにまいるには
玉島港より汽船あり
たましまこうよりきせんあり
疊おもての備後には
たたみおもてのびんごには
福山町ぞ賑はしき
ふくやままちぞにぎわしき
城の石垣むしのこす
しろのいしがきむしのこす
苔にむかしの忍ばれて
こけにむかしのしのばれて
武士が手に卷く鞆の浦
ぶしがてにまくとものうら
こゝよりゆけば道三里
ここよりゆけばみちさんり
仙醉島を前にして
せんすいじまをまえにして
煙にぎはふ海士の里
けむりにぎわうあまのさと
淨土西国千光寺
じょうどさいこくせんこうじ
寺の名たかき尾道の
てらのなたかきおのみちの
港を窓の下に見て
みなとをまどのしたにみて
汽車の眠もさめにけり
きしゃのねむりもさめにけり
絲崎三原海田市
いとざきみはらかいだいち
すぎて今つく廣島は
すぎていまつくひろしまは
城のかたちもそのまゝに
しろのかたちもそのままに
今は師團をおかれたり
いまはしだんをおかれたり
日清戰爭はじまりて
にっしんせんそうはじまりて
かたじけなくも大君の
かたじけもなくもおおきみの
御旗を進めたまひたる
みはたをすすめたまいたる
大本營のありし土地
だいほんえいのありしとち
北には饒津の公園地
きたにはにぎつのこうえんち
西には宇品の新港
にしにはうじなのしんみなと
内海波も靜なり
うちうみなみもしづかなり
呉軍港は近くして
くれぐんこうはちかくして
己斐の松原五日市
こいのまつばらいつかいち
いつしか過ぎて嚴島
いつしかすぎていつくしま
鳥居を前にながめやる
とりいをまえにながめやる
宮嶋驛につきにけり
みやじまえきにつきにけり
汽笛ならして客を待つ
きてきならしてきゃくをまつ
汽船に乘れば十五分
きせんにのればじゅうごふん
早くもこゝぞ市杵島
はやくもここぞいちきしま
姫のまします宮どころ
ひめのましますみやどころ
海にいでたる廻廊の
うみにいでたるかいろうの
板を浮かべてさす汐に
いたをうかべてさすしおに
うつる灯籠の火の影は
うつるとうろのひのかげは
星か螢か漁火か
ほしかほたるかいさりびか
毛利元就この島に
もうりもとなりこのしまに
城をかまへて君の敵
しろをかまえてきみのあだ
陶晴賢を誅せしは
すえはるかたをちゅうせしは
のこす武臣の鑑なり
のこすぶしんのかがみなり
岩國川の水上に
いわくにがわのみなかみに
かゝれる橋は算盤の
かかれるはしはそろばんの
玉をならべし如くにて
たまをならべしごとくにて
錦帶橋と名づけたり
きんたいきょうとなづけたり
風に絲よる柳井津の
かぜにいとよるやないづの
港にひゞく産物は
みなとにひびくさんぶつは
甘露醤油に柳井縞
かんろしょうゆにやないじま
からき浮世の鹽の味
からきうきよのしぼのあじ
出船入船たえまなき
でぶねいりぶねたえまなき
商業繁華の三田尻は
しょうぎょうはんかのみたじりは
山陽線路のをはりにて
さんようせんろのおわりにて
馬關に延ばす汽車のみち
ばかんにのばすきしゃのみち
少しくあとに立ちかへり
すこしくあとにたちかえり
徳山港を船出して
とくやまこうをふなでして
二十里ゆけば豐前なる
にじゅうりゆけばぶぜんなる
門司の港につきにけり
もじのみなとにつきにけり
向の岸は馬關にて
むかいのきしはばかんにて
会場わづか二十町
かいじょうわずかにじゅっちょう
瀬戸内海の咽首を
せとうちうみののどくびを
しめてあつむる船の數
しめてあつむるふねのかず
朝の帆影夕烟
あしたのほかげゆうけむり
西北さしてゆく船は
にしきたさしてゆくふねは
鳥も飛ばぬと音にきく
とりもとばぬとおとにきく
玄界洋やわたるらん
げんかいなだやわたるらん
滿ち引く汐も早鞆の
みちひくしおもはやともの
瀬戸と呼ばるゝ此海は
せととよばるるこのうみは
源平兩氏の古戰場
げんぺいりょうしのこせんじょう
壇の浦とはこれぞかし
だんのうらとはこれぞかし
世界にその名いと高き
せかいにそのないとたかき
馬關條約結びたる
ばかんじょうやくむすびたる
春帆樓の跡とひて
しゅんぱんろうのあとといて
昔しのぶもおもしろや
むかししのぶもおもしろや
門司よりおこる九州の
もじよりおこるきゅうしゅうの
鐵道線路をはる/゛\と
てつどうせんろをはるばると
ゆけば大里の里すぎて
ゆけばだいりのさとすぎて
こゝぞ小倉と人はよぶ
ここぞこくらとひとはよぶ
これより汽車を乘りかへて
これよりきしゃをのりかえて
東の濱に沿ひゆかば
ひがしのはまにそいゆかば
城野行橋宇島を
じょうのゆきはしうのしまを
すぎて中津に至るべし
すぎてなかつにいたるべし
中津は豐後の繁華の地
なかつはぶんごのはんかのち
頼山陽の筆により
らいさんようのふでにより
名だかくなりし耶馬渓を
なだかくなりしやばけいを
見るには道も遠からず
みるにはみちもとおからず
白雲かゝる彦山を
しらくもかかるひこさんを
右にながめて猶ゆけば
みぎにながめてなおゆけば
汽車は宇佐にて止まりたり
きしゃはうさにてとまりたり
八幡の宮に詣でこん
やはたのみやにもうでこん
歴史を讀みて誰も知る
れきしをよみてたれもしる
和氣清麿が神勅を
わけきよまろがしんちょくを
請ひまつりたる宇佐の宮
こいまつりたるうさのみや
あふがぬ人は世にあらじ
おうがぬひとはよにあらじ
小倉に又も立ちもどり
こくらにまたもたちもどり
ゆけば折尾の右左
ゆけばおりおのみぎひだり
若松線と直方の
わかまつせんとなおがたの
道はこゝにて出あひたり
みちはここにてであいたり
走る窓より打ち望む
はしるまどよりうちのぞむ
海のけしきのおもしろさ
うみのけしきのおもしろさ
磯に貝ほる少女あり
いそにかいほるおとめあり
沖に帆かくる小舟あり
おきにほかくるおぶねあり
おとにきゝたる箱崎の
おとにききたるはこざきの
松かあらぬか一むらの
まつかあらぬかひとむらの
みどり霞みて見えたるは
みどりかすみてみえたるわ
八幡の神の宮ならん
やはたのかみのみやならん
天の橋立三保の浦
あまのはしだてみほのうら
この箱崎を取りそへて
このはこざきをとりそえて
三松原とよばれたる
さんまつばらとよばれたる
その名も千代の春のいろ
そのなもちよのはるのいろ
織物産地と知られたる
おりものさんちとしられたる
博多は黒田の城のあと
はかたはくろだのしろのあと
川をへだてゝ福岡の
かわをへだててふくおかの
街もまぢかくつゞきたり
まちもまぢかくつづきたり
まだ一日とおもひたる
まだいちにちとおもいたる
旅路は早も二日市
たびぢははやもふつかいち
下りて見てこん名にきゝし
おりてみてこんなにききし
宰府の宮の飛梅を
さいふのみやのとびうめを
千年のむかし大宰府を
ちとせのむかしだざいふを
おかれしあとは此處
おかれしあとはこのところ
宮に祭れる菅公の
みやにまつれるかんこうの
事蹟かたらんいざ來れ
じせきかたらんいざきたれ
醍醐の御代の其はじめ
だいごのみよのそのはじめ
惜しくも人にそねまれて
おしくもひとにそねまれて
身になき罪をおはせられ
みになきつみをおわせられ
つひに左遷と定まりぬ
ついにさせんとさだまりぬ
天に泣けども天言はず
てんになけどもてんいわず
地に叫べども地もきかず
ちにさけべどもちもきかず
涙を呑みて邊土なる
なみだをのみてへんどなる
こゝに月日をおくりけり
ここにつきひをおくりけり
身は沈めども忘れぬは
みはしづめどもわすれぬは
海より深き君の恩
うみよりふかききみのおん
かたみの御衣を朝毎に
かたみのぎょいをあさごとに
さゝげてしぼる袂かな
ささげてしぼるたもとかな
あはれ當時の御心を
あわれとうじのみこころを
おもひまつればいかならん
おみいまつればいかならん
御前の池に鯉を呼ぶ
おまえのいけにこいをよぶ
をとめよ子等よ旅人よ
おとめよこらよたびびとよ
一時榮えし都府樓の
いちじさかえしとふろうの
あとをたづねて分け入れば
あとをたづねてわけいれば
草葉をわたる春風に
くさはをわたるはるかぜに
なびく菫の三つ五つ
なびくすみれのみついつつ
鐘の音きくと菅公の
かねのねきくとかんこうの
詩に作られて觀音寺
しにつくられてかんのんじ
佛も知るや千代までも
ほとけもしるやちよまでも
つきぬ恨の世がたりは
つきぬうらみのよがたりは
宰府わかれて鳥栖の驛
さいふわかれてとすのえき
長崎ゆきのわかれ道
ながさきゆきのわかれみち
久留米は有馬の舊城下
くるめはありまのきゅうじょうか
水天宮もほどちかし
すいてんぐうもほどちかし
かの西南の戰爭に
かのせいなんのせんそうに
その名ひびきし田原坂
そのなひびきしたわらざか
見にゆく人は木葉より
みにゆくひとはきのはより
おりて道きけ里人に
おりてみちきけさとびとに
眠る間もなく熊本の
ねむるまもなくくまもとの
町に着きたり我汽車は
まちにつきたりわがきしゃは
九州一の大都會
きゅうしゅういちのだいとかい
人口五萬四千あり
じんこうごまんしせんあり
熊本城は西南の
くまもとじょうはせいなんの
役に名を得し無類の地
えきになをえしむるいのち
細川氏のかたみとて
ほそかわうぢのかたみとて
今はおかるゝ六師團
いまはおかるるろくしだん
町の名所は水前寺
まちのめいしょはすいぜんじ
公園きよく池ひろし
こうえんきよくいけひろし
宮は紅葉の錦山
みやはもみぢのにしきやま
寺は法華の本妙寺
てらはほっけのほんみょうじ
ほまれの花もさきにほふ
ほまれのはなもさきにおう
花岡山の招魂社
はなおかやまのしょうこんしゃ
雲か霞か夕ぞらに
くもかかすみかゆうぞらに
みゆるは阿蘇の遠煙
みゆるはあそのとおけむり
わたる白川緑川
わたるしらかわみどりかがわ
川尻ゆけば宇土の里
かわじりゆけばうどんさと
國の名に負ふ不知火の
くにのなにおうしらぬいの
見ゆるはこゝの海と聞く
みゆるはここのうみときく
線路分るゝ三角港
せんろわかるるみすみこう
出で入る船は絶えまなし
いでいるふねはたえまなし
松橋すぎて八代と
まつばせすぎてやつしろと
聞くも心のたのしさよ
きくもこころのたのしさよ
南は球磨の川の水
みなみはくまのかわのみづ
矢よりも早くながれたり
やよりもはやくながれたり
西は天草灘の海
にしはあまくさなだのうみ
雲かとみゆる山もなし
くもかとみゆるやまもなし
ふたゝびかへる鳥栖の驛
ふたたびかえるとすのえき
線路を西に乘りかへて
せんろをにしにのりかえて
ゆけば間もなく佐賀の町
ゆけばまもなくさがのまち
城にはのこる玉のあと
しろにはのこるたまのあと
つかれてあびる武雄の湯
つかれてあびるたけおのゆ
みやげにするは有田焼
みやげにするはありたやき
めぐる車輪の早岐より
めぐるしゃりんのはやきより
右にわかるゝ佐世保道
みぎにわかるるさせぼみち
鎭西一の軍港と
ちんぜいいちのぐんこうと
その名しられて大村の
そのなしられておおむらの
灣をしめたる佐世保には
わんをしめたるさせぼには
わが鎭守府をおかれたり
わがちんじゅふをおかれたり
南の風をハエと讀む
みなみのかぜをはえとよむ
南風崎すぎて川棚の
はえざきすぎてかわだなの
つぎは彼杵か松原の
つぎはそのきかまつばらの
松ふく風ものどかにて
まつふくかぜものどかにて
右にながむる鯛の浦
みぎにながむるたいのうら
鯛つる舟もうかびたり
たいつるふねもうかびたり
名も諫早の里ならぬ
なもいさはやのさとならぬ
旅の心やいさむらん
たびのこころやいさむらん
故郷のたより喜々津とて
こきょうのたよりききつとて
おちつく人の大草や
おちつくひとのおおくさや
春日長與のたのしみも
はるびながよのたのしみも
道尾にこそつきにけれ
みちのおにこそつきにけれ
千代に八千代の末かけて
ちよにやちよのすえかけて
榮行く御代は長崎の
さかゆくみよはながさきの
港にぎはふ百千船
みなとにぎわうももちぶね
夜は舷燈のうつくしさ
よはげんとうのうつくしさ
汽車よりおりて旅人の
きしゃよりおりてたびびとの
まづ見にゆくは諏訪の山
まづみにゆくはすわのやま
寺町すぎて居留地に
てらまちすぎてきょりゅうちに
入ればむかしぞ忍ばるゝ
いればむかしぞしのばるる
わが開港を導きし
わがかいこうをみちびきし
阿蘭陀船のつどひたる
おらんだぶねのつどいたる
みなとはこゝぞ長崎ぞ
みなとはここぞながさきぞ
長くわするな國民よ
ながくわするなくにたみよ
前は海原はてもなく
まえはうなばらはてもなく
外つ國までもつゞくらん
とつくにまでもつづくらん
あとは鐵道一すぢに
あとはてつどうひとすぢに
またゝくひまよ青森も
またたくひまよあおもりも
あしたは花の嵐山
あしたははのあらしやま
ゆふべは月の筑紫潟
ゆうべはつきのつくしがた
かしこも樂しこゝもよし
かしこもたのしここもよし
いざ見てめぐれ汽車の友
いざみてめぐれきしゃのとも